風呂に向かう前に三十三間堂という宿泊施設を通ります。

なんかきれいだねー。「え?ここ昼間も通ったじゃない」 ?
「あ、暗すぎて見えなかったのか」
あの電気のついてなかった気持ち悪い廊下がこれだったのか…
さて、風呂にいこう!地下一階だね。ええと、男と女は日替わりで
日本庭園風呂とギリシャ神殿風呂か。今日は…
「女はギリシャ神殿風呂だ!おもしろい方にあたったね。いこういこう」
何がおもしろいの…?
あ、誰もいないな。「写真撮っちゃえば?」
ううう…何この風呂。

なんかいろんな像がたってるけど、天井のさびが落ちて
像がだらだら錆を流してる!怖すぎる…
「あはは、みてみて。みーんな局部だけさびてるよ」 本当だ…
「ちょっとサウナ入ってくるわ」 はーい。
風呂は広いね。泳げる。ちゃぱちゃぱ…
ギリシャ神殿だから白が基調で清涼な感じがするはずなのに…
なんでこんなにぞくぞくするんだろう。あ、誰かはいってきた。
デカイおばちゃんだなぁ(50台後半くらい)。こんにちは。
「あんた、外の人やねー」 札幌方面からです。
「ここのお湯ぬるいでしょ」そうかな。
「いい場所あるよ。ちょうどいい温度のとこ、知ってるの」 はあ…
え、そのお湯でてる一段上がった噴水に入るの?ちょっ…こんなとこ上がるの?
「いいからいいから」
・・・ この噴水下が錆だらけで気持ち悪い。ざらざらしてる。
「前はね。風呂の水が真っ黒でね。ギリシャ神殿も真っ黒だったんよ。ぎゃははは」
怖すぎる。ここで真っ黒の水とは…芦別の長寿の水は黒いのか・・・?
「びっくりしたよー」

「サウナからでてきたら、デカイおばちゃんと壇上の噴水で笑ってるんだもん」
成り行き。あんまり問い詰めないで。断れなかったんだもん。
さて、風呂も入ったし。B級感もおなかいっぱいだよ。ほんとすごかった。
帰ろうか。「そうだねー」
ロビーにでると、漫画のように受付のハッピ着たおじさんが通せんぼ。
「今からショーやるんで見てってくださいよぉ。タダですよ」
どうする?「あんた、髪長いから乾いてないじゃん。乾くまでみていこうよ」
やな予感がする。
連れて行かれたのはお祭り広場。ひろーい・・・けど!観客10人?
300人は収容できそうだけどね。
「ショーは30分か。家族劇団がきてるんだって。和歌山から」
異様な雰囲気の中ショーは始まりました。

やばい!みんな見てない。舞台と観客席の温度がありすぎる。
観客はパジャマを着たご夫婦、杖をついてるおじいちゃんたち。
ぺちぺちぺち・・・一幕ごとに寂しい拍手がおこる。
でも、昭和な感じでショー自体はおもしろいよ。

きれーい!女が思い恋焦がれて叶わぬ恋に鬼になるかぁ…
すごい!一瞬にして鬼の仮面になった。芸の一つもできれば生きていけるのかも…
しかし、やはり家族劇団。もちネタが足りなくなってきたと見た。

中盤戦は小学生?な子どもがひたすらワッショイをいいながら
独りで舞台をぐるぐる走りまわるというショー。口ぽかーん。
・・・私、ここで何してるんだ?何しにきたんだっけ?
自分が何者かを忘れてしまうほど衝撃の舞台。最後まで見ました。
何か自分を失った気がします。ぺちぺちぺち・・・はくしゅはくしゅ・・・
帰り際「二次会はこちらのお店でどうぞ(まだ18時)」と店員さんが勧める。
むかーしのスナックみたいだね。

中は…窓からしか見えないな。

昭和だね。わ、誰か中で泣き崩れてる。しかもマイク握ってる!なんで…?
なんかあんまり見ちゃいけないみたいだね。いこう・・・。
さて、今度こそ帰るか。驚愕だったよ本当に。
芦別はきっと独立国家なんだよ。
帰り道。暗がりを急いで車で走る。
「うわ、あれ何?」 え?
芦別ー赤井川間を通る道中。暗がりの中にぼーっと浮き上がってるのは…
城だ! 北の京とは別の城がある!
なんかちいさい大阪城のみたいなのがあるー!
B級聖地、芦別!
(結局暗くて怖かったので行きませんでした。だってライトアップもなかったし)
テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術