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『イタい女の作られ方』-女の姥皮地獄、男の鎧地獄-

 デブなのに、巨乳自慢な女
 ブスなのに、モテ自慢な女
 ババァなのに若い男に入れあげて、若作りの女
 嫌われてるのに、愛されてると勘違いしてる女

自分でも酷い人間だと思うけど何故か、このテの女にはイラッとせずにいられない。
…それにしても、この激烈な苛立ちは、何なんだろう。
巨乳自慢をしようが本人の勝手じゃないか……自分に言い聞かせるのであるが、
やっぱり込み上げてくる不快な感情は押しとどめようがないのである。

(一部文章を抜粋、略して書いています)

中村うさぎ著『「イタい女」の作られ方~自意識過剰の姥皮地獄~』
中村うさぎ、知ってますか?(時代の大きな渦の中ででもちょっとだけ書いてます)
この人は本当に「女の視点」に鋭い作家です。
上記の文、不快と思われる方もいるかと思いますが、この視点に切り込んでいけるのは
只者ではないと思います。

くさつきは、実はそんなに女っぽくありません。小中共学、高校は女ばっかりでしたが
女の子の輪(和)の中でいきる辛さやしきたり(?)見たいなものに鈍感な人間でした。
一人でも平気平気ー。と、ちょっと変わり者でした。

しかし、女子の和(あえて和です)の恐ろしさは知っています。一度仲良くすると、その
グループから出て行けない、何かをするときはそのグループみんなで。グループ内の悪口は
いわないけど、他のグループはまるで他の社会と同等と見るように、悪口も平気。
そしてこのグループというものに属していないと学校の中では生きていけません。
「あ、あの子一人だね」「かわいそう~」そんな目で無言で非難されている(ように思います)。
グループに入らないと「友達が出来ない」「和をつくれない」という人として社会の下位という
レッテルを貼られるのです。これは、小学校からすでに始まっています。
しかし、女子ばかりになるとあんがいフランクでまるで男社会になるんですけどね。不思議。

一方で、男も男なりのグループのルールがあります。中村うさぎはこんな風に考察しています。
『アイアンマン』というアメリカ映画のコピー…鉄のロボットを鎧のように着込んだヒーローが
超人的な活躍をするSFアクション…「装着せよ―強き自分」というコピーが付されていた。
 装着せよ、強き自分……それは、男たちを支配する「呪いの声」である。


男は男の前で「強き自分」、つまり少し誇張した自慢話なんかで自分の大きさを
見せる。女は、女の前ではワンランク自分を下げて…つまり姥皮をかぶって表現する。
これが男社会と女社会の違い。

しかし、この歴史ある暗黙の社会がいま崩れかけています。女が社会に出るようになり、
男も同じく、鎧を脱ぎ捨てる時が近づいている…と中村うさぎはいいます。
弱っちいくせにマッチョな鎧で武装して、
いまだに無敵のヒーローになりたがっている男たち。
そろそろ、戦うことや勝つことにアイデンティティを置くのをやめたらどうだ。

おそろしい…だけど草食男子や主夫という言葉が耳慣れてきた時代、男性の意識も変ってきたのは
確かです。仕事も女性上司の割合が増えてきましたし…。


姥皮と鎧。私たちはこの地獄の中で生きている。この主張を基軸にしてこのエッセイは
構成されています。だから、女は自分を周りと計らない「イタい女」に腹が立つ。
おもしろいですね。くさつきは「和」に無関心気味な人間ですが、彼女の本を読むと
違う視点で世界が見えてうなずくことがあります。不快に思ったり、うなずいたりするのは
一部どこかで真実だと感じる自分がいるからだとくさつきは思います。

…うーん。しかし、この姥皮問題、くさつき自身はどうだろう?
姥皮の社会で自分も和の一部として生きていけるかなぁ(多分ムリ)。

ライターになっていろいろやりたいこと出てきて、
姥皮かぶってみんなと足並みそろえててはいけないことがわかった。
だから、くさつきの今の選択は「姥皮というニセ皮」を着込んで、
心では「女社会に見切りをつける」ですね。
姥皮なんて着てたらその内、ろくでもない男をあてがれて「墓守お願いね」とかいう姑の
言葉にうなずいてしまうかもしれない。姥皮は「主張しない自分」なんだもん。
世の中には不思議で面白いことがたくさんあるのに、家に閉じこもって姥皮かぶってる
場合じゃないんです。(←この人の場合ですけど)

でも、一方で女社会から出ることは絶対に出来ない。
女には女しかわからんことがあるからね。
くさつきの生物学的に女、という事実は変らないですから。
「姥皮を被って生きる」けど、こんな皮ムダなんだよー。と一人でも行動する。
これしかないか。生物としての女(一生変らないであろう事実)と
社会の中の自分(個人として男とわたりあわなければならない)。このハザマで
今の女性たちは苦しむのかもしれない。そして、いろんな自分を使い分けるという
コミュニケーションに長けて行くのかもしれない。


中村うさぎくらい、主張がはっきりした自分になれば姥皮を
ぜんぶ捨てちゃうか?
そんな日は来るのかいな?


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非公開コメント

姥皮

はじめまして。
あちこち渡り歩いてて足跡を残したら
見に来てくださったんですね。ありがとうございます。

姥皮…恥ずかしながら初めて知りました。
私も女子のグループがんじがらめは苦手でした。
今は娘が同じ悩みを持っているようで心が痛みます。

中村うさぎさん。読んだことがない(どこまでも無知)ので
こんど是非読んでみます。

私は今は内地暮らしですが、出身は北海道です。
今後ともよろしく。

No title

 男に限らず過去に囚われて、
やたらと美化して英雄がったり、
猫かぶっていい子ぶるのはやむをえないかと。

 素のままの人間は、社会の中で一番嫌われますからね。

 何にせよ、鎧は肉ごとついているものですから、
はがすとすごい痛いですよ。

 ですから、裸の人間になるなんて無理です。
 年月が重なると特に、です。

こんばんわ

nekomocaさん、風城さんこんばんわ^^
コメントありがとう。nekomocaさん、お母さんなんですね。
娘さんを思う気持ち、なんだかわかる気がします。
でも、きっと娘さん自身も自分の女としての選択をする時がくるんじゃ
ないかなぁとくさつきは思いました。(勝手に想像ごめんなさい)
北海道出身なんですね。これからどうぞよろしくお願いします。
ブログの方に時々遊びに行きます^^

風城さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。すごい言葉をいただきました。
「鎧は肉についている。はがすとすごく痛い」。
確かにそうかもしれない…人は支えにしているものが何かしらあるものだし、
それがその人の生き方の軸になっているなら、それは確かに「肉についた鎧」
と言えるんでしょうね…。うーん、そんなこと考えたことなかったです。
さすがです。いい言葉ありがとう。

くさつき

No title

うーん、深いですね
でも、斜に構えてかっこいいと思ってる男性にはイラッとします
私も戦うことや勝つことにとらわれているんでしょうね

No title

くさつきさん。

私も、中村うさぎの文章、
目にすると ついつい読んでしまう。
気になるよね~ いつも体当たり。

ぴーぷるMさん、クロスリバーさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

クロスリバーさん、やはり男は勝ちたいものなんでしょうか?
くさつきは男ではないのでやっぱりわからないんですよー。
それって辛いものなんでしょうか?不思議です。大きく見せなきゃいけない
男社会の方が孤独といえば孤独なのかもしれない。
女社会孤独ではないけどがんじがらめで、これもまた自分がないのかもしれない。
難しいですねえ…。

編集長
いつも体当たり…くさつきの中では編集長もそういう女として登録され気味です。
気をつけてください(ひそひそ)。
しかし、中村うさぎの様に生きてみたいですねー。1年くらいなら^^;

編集長の記事に出てた信玄弁当、通販で買うかまよってます。
すごい魅力的でした…。あんなの出すの、ずるいですよー。


くさつき

ようこそ くさつき帳
プロフィール

草月 愛弓

Author:草月 愛弓
草月愛弓(くさつきあゆみ)
Age:30
北海道江別市在住
職業:ライター(他にもいろいろ)
趣味:本、絵、まちあるき

基本は仕事大好き人間です。叱らずのびのび、育ててやってください。温厚に見えますが、仮面の下ぶちぎれ組。

※カテゴリに①②と数字のついているものは北海道探検を
している記事になります。 

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